米国経済は9月までの3か月間に年率換算で3.4%拡大したことが、木曜日に公表された政府の速報値で明らかになった。中間選挙を数日後に控えた発表となった。1,4,6
商務省(Commerce Department)のデータによると、第3四半期の数値は前期の年率2.2%成長からの加速となり、今年第1四半期に記録された年率2.5%も上回った。4,6
増加の背景には、根強いインフレにもかかわらず支出を続けた消費者と、人工知能への投資の急増がある。経済分析局(Bureau of Economic Analysis)の速報値によると、7月から9月期の国内総生産は年率3.4%増加した。国内の大手企業の多くは人工知能の運用に必要な半導体やデータセンターに資金を投じており、この支出急増が近年の四半期の経済成長を支えてきた。4,6,7,8
一方、物価上昇率は連邦準備制度(Federal Reserve)の目標を上回ったままだ。9月の物価は前年同月比で3.7%上昇し、インフレ率は連邦準備制度が目標とする2%を1ポイント以上上回った。3,4
物価上昇を受け、主要な長期国債利回りはここ数か月で急上昇した。物価上昇で運用収益が目減りするとの懸念に投資家が反応したためだ。債券利回りの上昇はクレジットカードや住宅ローンなどの貸出金利を押し上げ、借り手の家計圧迫を悪化させる恐れがある。一方、雇用は伸びが鈍化しつつも増加を続け、失業率は歴史的に見て低い水準にとどまっている。4
水曜日にワシントン(Washington, D.C.)で記者会見した連邦準備制度議長 Kevin Warsh は、高止まりするインフレによる課題を認めつつも、米国経済の実績に楽観的な見方を示した。Warsh は "経済活動は力強いペースで拡大している。不確実性は残るものの、その一因は地政学的動向にあるが、国内支出は底堅く推移している" と述べた。4
今年の物価上昇の加速は、インフレ抑制を担う連邦準備制度当局者にとって課題となっている。中央銀行は先月、物価高対策として政策金利を0.25ポイント引き上げたが、これは3年ぶりの利上げだった。連邦準備制度は水曜日、さらなる経済データを待つため金利を据え置くことを決めた。4
政策担当者が現在の金利水準で物価上昇を鈍化させられるか見極める中、忍耐を失う可能性もある。市場心理を示すCME GroupのFedWatch Toolによると、12月の次回会合で0.25ポイントの利上げが決まる確率は約85%とされている。4
追加利上げがあれば、経済へのブレーキをさらに強めることになり、成長鈍化や雇用市場のさらなる減速を招く恐れがある。Warsh は5月に連邦準備制度の議長に就任して以来、インフレの沈静化を繰り返し誓っている。4
"インフレを引き下げるのは我々の責任だ" とWarsh は水曜日に述べた。4