サウジアラビア、トルコ、パキスタンの高官は月曜、中東の戦争が再燃するのを防ぐため、テヘランでイラン指導部と協議した。イラン当局者は協議を前向きに評価した。1,2,3,5
使節団には、サウジアラビアのハーリド・ビン・サルマン国防相(Khalid bin Salman)、パキスタン陸軍参謀総長で元帥のAsim Munir、トルコの情報機関長イブラヒム・カリン(Ibrahim Kalin)が含まれた。一行はマスード・ペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領、アッバース・アラーグチー(Abbas Araghchi)外相、最高国家安全保障会議(Supreme National Security Council)書記のモフセン・レザイー(Mohsen Rezaei)と会談した。三カ国が8月にメッカ(Mecca)で防衛同盟を結成して以来、三カ国がそろってテヘランを訪問するのは初めて。今回の訪問は、米国(United States)、イラン、イスラエル(Israel)が戦争の戦闘再開の恐れがあると警告したことを受けたものだ。1,2,3,5
会談は具体的な発表なしに終わった。イラン国営メディアによると、各当事者は協議を続けることで合意した。共同声明では、4カ国が地域の平和と安全保障について対話を続けると述べられたが、突破口は発表されなかった。サウジ外務省の声明は、高官らは「現在の危機の当事者間で緊張を緩和する」ためイランへ飛んだと述べた。1,2
レザイー氏は、国営テレビによると協議は「非常に良かった」と述べ、さらに「地域に新たな雰囲気が生まれつつあると感じる……紳士たちの協議の中で、非常に前向きな雰囲気を感じた」と付け加えた。同氏は、安全保障は「各国自身の手で実現されるべきであり、いかなる外国の介入も防がなければならない」ことで双方が合意したと述べた。また、イスラエルによるレバノン(Lebanon)南部、シリア(Syria)南部、ガザ(Gaza)、ヨルダン川西岸(West Bank)の占領に重点が置かれたとした。1
協議が始まった際、国連(United Nations)のアントニオ・グテーレス(Antonio Guterres)事務総長は、中東でのいかなるエスカレーションも止めることは「不可欠だ」と述べた。「イランへの圧倒的な軍事攻撃と、イランによる湾岸諸国への圧倒的な軍事攻撃の組み合わせのリスクは、何としても避けなければならない」と、カイロ(Cairo)での記者会見で語った。1
新たな攻撃の警告も強まっている。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は金曜、ワシントン(Washington)が「もう一度ちょっとしたエピック・フューリーを行うかもしれない」と述べた。これは2月28日に始まった米国とイスラエルによるイランへの軍事作戦を指す。CNNは月曜、トランプ氏の命令から96時間以内に米軍が大規模な作戦を開始できると報じた。トランプ氏は日曜、フォックス・ニュース(Fox News)に対し、選択肢はテヘランと合意するか軍事行動を再開するかだと語った。「彼らと取引するか、それとも片をつけるか。それが唯一の問いだ」と同氏は述べた。1,2
イスラエルでは、ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相が日曜、イランとその代理勢力が火曜の選挙を妨害しようとする可能性があると警告した。同氏は政権維持をかけた接戦を戦っている。「敵であるイランとその代理勢力が、選挙を妨害するため攻撃で我々に挑んでくる可能性を示す情報の兆候がある」と、首相府が公開した動画で述べた。イスラエルのチャンネル12(Channel 12)は匿名の情報源を引用し、戦争における不特定の新たな指示をめぐって、ネタニヤフ氏と陸軍参謀総長のEyal Zamirの間で対立があったと報じた。ネタニヤフ氏の事務所はこの報道を「フェイクニュース」と批判した。イスラエル・カッツ(Israel Katz)国防相はXに、「イスラエルがイスラエルの選挙前にイランへの攻撃を開始する意図は一切ないことを明確に表明する」と投稿した。1,5
サウジアラビアへの攻撃は激化している。イエメン(Yemen)の、イランが支援する反政府勢力フーシ派(Houthis)が日曜に首都の国際空港への攻撃を主張した後、夜間にリヤド(Riyadh)で新たな爆発が起きた。サウジ主導の連合軍はその後、フーシ派が発射した無人機3機をサウジアラビア南部とリヤド周辺で迎撃したと発表した。サウジ当局は月曜、リヤドに向けられた弾道ミサイル1発も迎撃したと発表した。フーシ派は同国の東西石油パイプラインとリヤドの空港への新たな攻撃を主張したが、サウジ当局者はこれらの具体的な主張を確認していない。連合軍は、弾道ミサイルの保管用トンネル5カ所、発射機4基、追加のミサイル保管施設を破壊したと述べた。1,2
エジプト(Egypt)の議会は、アブドルファッター・アッシーシー(Abdel Fattah al-Sisi)大統領の要請を承認し、サウジアラビアに対し「要請があれば」防衛的な軍事支援を行うことを認めた。フランス24(France 24)が報じ、どのような支援が提示されているかは明確でないと付け加えた。ブライトバート(Breitbart)は、この採決をサウジアラビアの防衛を支援する軍の派遣を認めるものと説明し、部隊の派遣はまだ発表されていないと指摘した。カタール(Qatar)とパキスタンが仲介を主導しており、カタール代表団が日曜にテヘランを訪問したと、イランの外務省報道官エスマーイール・バガーイー(Esmaeil Baqaei)が述べた。1,2
ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は、仲介者が相互の措置を伴う5日間の枠組みを提案したと報じた。提案によると、ワシントンがイラン港湾の海上封鎖を解除する一方、イランは商船向けにホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を再開する。また、仲介者は核開発計画で初期の譲歩をテヘランに迫るとされる。どちらが先に行動すべきかをめぐる対立が協議を複雑にしている。パキスタンとカタールは6月に合意の仲介を助けたが、双方が攻撃を再開すると、合意はすぐに崩壊した。2,5
バガーイー氏は週末、イランは外交の余地を閉ざしていないと述べ、仲介者を通じて米国にメッセージが伝えられていると語った。同氏は、ワシントンは一方的な要求に固執しているようだと述べ、トランプ氏や他の米当局者が「完全降伏」という言葉を繰り返し使っていると批判した。その言葉は、いかなるイラン人も受け入れないものだとした。テヘランは、核交渉の前に米国による封鎖とイラン産石油輸出への制限を解除すべきだと主張しており、先週レザイー氏は「濃縮核物質はわずか1粒たりとも」イランから出ることはないと述べた。2,5
ハーリド王子は、事実上の支配者であるムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子の兄弟であり、サウジアラビアの主要な外交上の窓口の一人として浮上している。ロンドン(London)を拠点とするリスクコンサルティング会社MENA analyticaのAndreas Kriegは、テヘランでの同氏の存在は「非常に重要」だと述べ、同氏を「サウジアラビアの戦略的な頭脳」と呼んだ。政府に近いサウジの分析家Ali Shihabiは、ソーシャルメディアに「リヤドは対話に重要な政治的資本を注ぎ込み、緊張の拡大を抑え、危機から抜け出す信頼できる外交的道筋を作ろうとしている」と投稿した。1
イスラエルは火曜に選挙を実施し、米国の中間選挙は11月3日に行われる。パキスタンは先週メッカ合意を承認したが、トルコの議会による批准作業は続いている。バガーイー氏は月曜、「イラン・イスラム共和国は、イランの主権、領土の一体性、独立を守るため、固有の自衛権を行使することをためらわない」と述べた。3,5