司法省は月曜日、カリフォルニア州で28人を不正な有権者登録と違法な投票の罪で起訴した。11月3日の中間選挙まで3週間を切るなかで、有権者名簿を巡る同州との対立が激化した。3,4,7
司法省は、起訴された全員が米国市民ではなく永住権を持つ合法的居住者だと発表した。罪状には、帰化申請書での虚偽記載や不正な有権者登録の提出などが含まれる。同省によると、11人が身柄を拘束されている。AP通信(Associated Press)はPBS NewsHourが報じた記事で、24人以上が逮捕されたと伝えた。一方、ガーディアン(The Guardian)とThe Hillは、起訴された28人のうち身柄拘束中は11人だと報じた。今回の摘発は「投票を守れ作戦(Operation Protect the Vote)」と名付けられた。3,4,7
今回の逮捕は、司法省が先週木曜日にカリフォルニア州を相手取って起こした訴訟に続くものだ。同省によると、州は「非市民である可能性が高い」2万人以上に投票用紙を郵送しており、同省はそれらの投票用紙の集計を止めるよう裁判所に求めた。PBS NewsHourによると、対立は、州当局が2万人分の名前を記載したパスワード保護されたUSBメモリを48時間の期限内に確認しなかったことから始まった。同州は登録済みの有権者全員に投票用紙を郵送している。1,5,7
カリフォルニア州のShirley Weber州務長官は、データに疑問を呈し、連邦当局は主張を裏付ける証拠を示さなかったと述べた。声明で同長官は、司法省の「州の保護された有権者データに違法にアクセスし、有権者名簿から削除しようとする執拗な試みは、混乱を招き、選挙への国民の不信をあおるだけだ」と述べた。Weber氏はまた、この主張を「曖昧で裏付けがない」と評した。1,3,5,7
民主党のギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は、今回の訴訟は選挙への介入を狙ったものだと述べた。「これは、政治利用された司法省を使って、選挙日の3週間前にカリフォルニアの有権者を抑え込もうとする、トランプ(Trump)による悲しく絶望的な試みだ」とニューサム知事は述べた。ロブ・ボンタ州司法長官はソーシャルメディアで、「トランプ政権の直前の要求は根拠がなく、我々は法廷で主張を展開するのを楽しみにしている」と書いた。5,6
月曜日、司法省は、カリフォルニア州中部地区連邦地方裁判所(U.S. District Court for the Central District of California)に、暫定的差止命令を求める申し立てを提出した。政権が非市民の可能性があると判断した有権者の投票用紙について、当局に対し、集計から外すよう求めている。申し立てで司法省は、カリフォルニア州が「非市民である可能性が高い者の投票用紙を、米国市民の投票用紙と同等に扱う方針を明確にした」と主張した。また、「違法に投じられた投票用紙が集計され、合法な票と混ざると、その損害は取り返しがつかない可能性がある」とも主張した。カリフォルニア州は以前、有権者の資格を確認すること、また投票用紙を除外することを求める要請を拒否していた。5
司法省による圧力は選挙担当者にも及んでいる。金曜日付の書簡で、司法副長官代行のTrent McCotter氏は、ロサンゼルス郡法務局に宛てて書簡を送り、Weber州務長官とロサンゼルス郡登録官のDean Logan氏に写しを送付した。書簡で司法省は、非市民と連邦機関が特定した者が投じた投票用紙を故意に集計する職員は、捜査の対象となる可能性があると警告した。「もし人々が、連邦機関によって非市民と特定された人物が投じた投票用紙を故意に集計すれば、連邦犯罪の幇助・教唆者となる危険がある」と書簡には記されていた。Logan氏は、自身の事務所は公正かつ安全な選挙の実施に集中していると述べた。「米司法省は、未確認の投票資格の主張について訴訟で争うことを選んだ。現時点では、裁判所で扱われるのが最善だ」と同氏は述べた。7
司法省公民権局長のHarmeet Dhillon氏は、CBSの『60ミニッツ』(60 Minutes)に対し、「非市民は連邦選挙で投票できない。だから問題は、単に彼らがどれだけいるかだ」と述べた。政権は、証拠を示さずに27万8000人の非市民が有権者登録をしていると主張している。ホワイトハウスの報道官は、非市民が「連邦選挙で登録し、投票し続けている」と述べた。政権は、有権者名簿へのアクセスがあれば、そこから非市民を削除できると主張している。1
有権者データを巡る対立は昨年にさかのぼる。当時、司法省はほぼすべての州に対し、機密情報を含む完全な有権者名簿の提出を求めた。ユタ州のDeidre Henderson副知事は、同州で選挙を所管する立場から、要求には「社会保障番号、生年月日の全項目、運転免許証番号」が含まれていたと述べた。Henderson副知事は、連邦政府がなぜその情報を必要とするのか納得のいく説明を受けられず、提出を拒否したという。ほかの29州の当局も、民主党・共和党を問わず提出を拒み、司法省はその全州を提訴した。1
非市民による投票は実際に起きているが、CBSは極めてまれだと説明している。ニュージャージー州のMikie Sherrill知事は今夏、ソフトウェアの不具合により、同州で数千人の非市民が誤って登録され、そのうち約340人が投票したと述べた。CBSによると、司法省はトランプ大統領の第2期が始まって以来、非市民100人以上を違法投票の罪で起訴している。Henderson副知事は、ユタ州では200万人を超える登録者のうち、審査の結果52人の疑わしい有権者を確認したと述べた。国土安全保障省(DHS)のMullin長官は今夏、非市民の投票を知りながら許可した選挙当局者は起訴されたり、刑務所に送られたりする可能性があると述べた。Henderson副知事はこの考えを退けた。「刑務所に入るつもりはない。いや、ばかげている」と同副知事は述べた。先月、司法省は同副知事に対し、書面で捜査対象であると伝えた。1,7
今年初め、連邦捜査官が捜索令状に基づき、ジョージア州(Georgia)のフルトン郡(Fulton County)の施設から投票用紙を押収した。ジョージア州務長官は、この令状を「根拠のない、焼き直しの主張」で満ちていると批判した。捜査官は、2020年の選挙に関する記録600箱以上を運び出したが、トランプ大統領は同選挙に勝ったと繰り返し主張してきた。フルトン郡の委員で民主党のDana Barrett氏は、「夢にも思わなかった、連邦捜査局(FBI)の家宅捜索を受けるなんて」と述べた。同氏は投票用紙の現在の所在は分からないとし、この押収を「2026年と2028年の選挙を損なうことを狙った政治的パフォーマンス」だと述べた。1
カリフォルニア州の訴訟は迅速に進む見込みで、Logan氏が発言した時点で選挙日まで18日だった。月曜日の報道時点では、司法省による暫定的差止命令の要請に対する判断は報じられていなかった。負けた候補者が敗北を認めないことを懸念していると述べているHenderson副知事は、「落選した候補者が潔く敗北を認めれば、社会に大きな善をもたらすことができる。それが国民の信頼を生む」と述べた。1,5,7