ロサンゼルスの連邦判事は火曜、特朗普(Trump)政権が、市民権に疑義を持つ有権者からの約2万票について、カリフォルニア州が集計するのを直ちに阻止するよう求めた要請に対し、懐疑的な姿勢を示した。前日には連邦控訴裁判所が同じ要請を退けていた。1,3,4,8
クリントン(Clinton)大統領が任命した米連邦地裁のDavid O. Carter判事は、ロサンゼルスでの3時間半に及んだ審理を判決を出さずに終え、より多くの時間が必要だとして水曜に判断を下すと述べた。司法省は、有権者が市民権を証明するまで、問題の投票用紙を除外するよう求めている。カーター判事は、この要求がカリフォルニア州の選挙に「重大な変化」をもたらすと述べ、資格のある有権者が選挙権を奪われることを懸念していると語った。1,3
カーター判事は、審理の追加時間が必要だとする判断の例外を一つだけ設けた。「本法廷は、州および郡で選出された職員に対するあらゆる脅迫が直ちに止むことが賢明だと考える」と述べた。司法省は前週、州内の選挙管理当局に正式な書簡を送り、フラグの付いた投票用紙を一枚でも集計すれば刑事罰を科すと警告していた。ロサンゼルスの連邦検察トップで政権側を代理したFirst Assistant U.S. Atty. Bill Essayliは、州職員を脅迫したことを否定し、火曜の法廷でも同じ立場を繰り返した。1
月曜、第9巡回区連邦控訴裁判所(9th U.S. Circuit Court of Appeals)の3人の判事からなる合議体は2対1で、この段階では本件を審理する管轄権がないとし、事件をカーター判事の法廷に差し戻した。多数意見に加わったのは、特朗普大統領が任命したMark Bennett判事と、バイデン(Biden)大統領が任命したGabriel Sanchez判事である。反対意見を出したのは、同じく特朗普大統領が任命したPatrick Bumatay判事だった。1,4,8
Bennett判事とSanchez判事は判決文で、「米国が主張する緊急事態は、少なくとも部分的には自ら作り出したものである」と記し、その根拠の一つとして政府自身が提訴を遅らせたことを挙げた。Sanchez判事はまた、政権が「州の伝統的な領域にある問題について、州議会に対して連邦裁判所が指図するよう求めている」と書き、要求が認められれば「有権者と選挙管理当局の双方にとって混乱と無秩序を招く」と警告した。4,8
司法省は10月15日、カリフォルニア州、Shirley Weber州務長官、ロサンゼルス郡登録・記録官Dean Loganを相手取って提訴した。提訴に先立ち、代理司法副長官Trent McCotterは、WeberとLoganに対し、フラグの付いた2万人の有権者の投票用紙を48時間以内に除外するよう求めていた。McCotterは、これらの有権者を「非市民の可能性が高い」と表現した。政権側の弁護士らは、カーター判事が一時的差止命令の判断期限として政権が設定した期限に同意しなかったため、事件を控訴裁判所に持ち込んだ。1,4,8
政権は、この名簿をどのように作成したのか、また、フラグの付いた有権者が資格を欠くと判断した根拠を公表していない。先週提出された法廷文書で、ロサンゼルス当局は、名簿上の200人の名前を予備的に分析したところ、約40%近くが「米国生まれであることを示しており、これは市民権の強い証拠である。また、記録の71.2%には投票歴がない」と、提出書類は述べている。4,8
審理でカーター判事は、政権がこの名簿をどのように導き出したのかを問いただした。「それらのシステムとは何か。アルゴリズムとは何か。どのように導き出されたのか」と述べた。違法に投票する有権者については、Essayliに対し「救済手段はあるでしょう、まったく」と言い、さらに「さあ、起訴しなさい」と付け加えた。1
Essayliは、政府が法廷にいるのは「非市民の疑いがある者の投票用紙を、州が市民権を証明するまで分けておくよう求める、ごく限定的な差止命令の申し立て」のためだと述べた。「我々はカリフォルニア州に何をしなければならないかを指示しているのではない。何をしてはならないかを伝えているのだ。つまり、市民権があるかどうかをさらに確認せずに、これらの投票用紙を集計することだ」と語った。また、有権者を特定するための連邦の手続きの「信頼性と信用性」は疑いようがないと主張し、「すべてが100%だと、我々が言うことは決してないだろう」と付け加えた。さらに、州当局がどれほど「敵対的」であったかに驚いたとも述べた。1
ウェーバー氏と州の弁護士らは、政権の要求は「いくつかの法理を見分けがつかないほど歪めている」と主張し、特に選挙期間中であることを考えると、明らかに違法だと述べた。政権は、2万人の有権者が非市民であるという証拠を何ら示していないとも指摘した。州の司法副長官Michael Cohenは、政権が、偽証罪の制裁の下で有権者が市民権を宣誓することを認めるカリフォルニア州の法律に疑問を呈していると述べた。Cohenによれば、この基準は州ではなく連邦議会(Congress)が定めたものだという。また、別の司法副長官Anne Bellowsは、政権がこの問題を「議題から一掃しようとしている」と述べ、このやり方は数千人の正当な有権者にとっての「選挙権剥奪への処方箋」だと呼んだ。「ここでの賭け金は極めて大きい」と彼女は述べた。1
Loganの弁護士らは、政権が要求の合法性について「信頼できる論拠を一切示さずに」要求を行ったとし、提案された救済策を「曖昧で実行不可能」だと評した。政権がカリフォルニア州の手続きに疑問を呈したいのであれば、「その主張の適切な相手」は連邦裁判所ではなく連邦議会だと述べた。ウェーバー氏は今月初め、書簡で政権の主張を「曖昧で裏付けのないもの」と呼んだ。また、国土安全保障省(Department of Homeland Security)が今年初め、カリフォルニア州には「非市民の可能性がある」登録有権者が19万人いると主張しながら、どのようにその数字に至ったかは示さなかったことも指摘した。1,3
カリフォルニア州司法長官Rob Bontaは、月曜の判断を「投票権の勝利」であり、政権の「違法な行き過ぎ」を退けるものだと述べた。ギャビン・ニューサム(Gavin Newsom)知事は、特朗普が「民主主義への攻撃」を行っていると非難した。ニューサム知事は声明で、「本日の判断は前向きな展開であり、特朗普氏による憲法と我が国の民主主義への忌まわしい攻撃に対する、歓迎すべき減速帯だ」と述べた。3
特朗普は月曜、Truth Socialに投稿し、選挙詐欺の通報が逮捕や有罪判決につながった者には100万ドルの報奨金を出すと述べた。特朗普は長年、非市民による投票が蔓延していると主張してきたが、専門家はそのような投票は稀だとしている。Essayliは、政権は水曜のカーター判事の判断を待つが、控訴裁判所に再び持ち込む可能性が高いと述べた。3,8,1