予測によると、民主党のJames Talarico氏が火曜日、テキサス州の米上院議席を争う選挙で、共和党で州司法長官のKen Paxton氏を破り、同州で1988年以来その種の選挙に勝利した初の民主党候補となった。1,2,3,4,5,6,7,8
この結果、共和党が30年にわたり保持してきた議席が終わりを迎えた。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が3度勝利した州でのことであり、テキサス州知事選での勝利予測や民主党が議会の主導権を握るとの予測を含む、民主党が勝利を重ねた夜の一部となった。Washington Examinerによると、AP通信(Associated Press)は午後11時3分に上院選の当確を打ち、開票率67%時点でTalarico氏が59.2%、Paxton氏が39.2%で、最終的な票差はまだ判明していない。1,4,5,7
この選挙戦は米史上最も高額な選挙の一つとなった。Washington Examinerは広告費と広告枠の予約総額を5億7500万ドル超とし、大統領選を除く米史上最も高額な選挙と評した一方、BBCは支出が5億ドル超と報じ、史上最も高額な米上院選と評した。イーロン・マスク(Elon Musk)氏関連の支出を巡る報道は分かれた。NBC Newsは世界一の富豪による1億6800万ドルの広告攻勢と報じた一方、BBCはマスク氏がPaxton氏を支持するスーパー政治活動委員会に1億5800万ドルを投じたと報じた。1,5,7
州議員で元教師、神学校で学んだ経験もあるTalarico氏は、昨年までほとんど無名だった。生活費の高騰を訴え、左右の対立ではなく上と下の分断として選挙戦を組み立てた。富裕層上位1%が権力の監視を逃れるため国民同士を争わせようとしていると支持者に訴えた。2025年にRound Rockでの出陣集会に1500人を集め、全国からの少額寄付で資金調達記録を更新し、民主党予備選でダラス(Dallas)選出の下院議員Jasmine Crockett氏を破った。1,7
Paxton氏は共和党予備選で上院議員ジョン・コーニン(John Cornyn)氏を相手にトランプ氏の支持を受け、トランプ氏と並んで選挙運動を展開し、Talarico氏の見解は州には進歩的すぎると訴え、Talarico氏がトランスジェンダーの人々を支持した過去の発言などを攻撃した。10月にトランプ氏は集会のためテキサス州を3度訪れ、投票率引き上げへ共和党の強い地域を回った。Paxton氏が世論調査と資金集めで苦戦する中、トランプ氏が巻き返しを図った。NBC Newsによると、Talarico氏は本選を通じて安定したリードを保ち、多くは誤差の範囲内だった。1,7
共和党が主導する州下院は2023年にPaxton氏を汚職疑惑で弾劾し、州上院が後に無罪とした。BBCは、同氏が米証券取引委員会(U.S. Securities and Exchange Commission)から連邦詐欺罪で起訴され、その後訴えが棄却されたとも報じた。疎遠な妻で州上院議員のAngela Paxton氏は、離婚を"聖書上の理由"で求めていたと公表し、Paxton氏に一切触れずに党の公認候補への支持を呼びかける広告を打った。1,7
コーニン氏は共和党公認候補を支持するとしたが、Paxton氏への個別の支持は表明せず、元大統領ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)氏と共にPaxton氏を含まない共和党上院候補のための資金集めを行った。ブッシュ家の2人、ブッシュ氏の娘Barbara氏と弟Neil氏はTalarico氏を支持した。当確後、コーニン氏は"有権者は意思を示した。James Talarico氏の米上院への当選にお祝いを申し上げたい"と述べ、"テキサス州民への奉仕に向けた移行を支援するため、お会いできるのを楽しみにしている"と続けた。1,5
オースティン(Austin)での集会では、テレビがTalarico氏の勝利を予測すると支持者が沸き、Talarico氏は登壇して"テキサスを奪い返した"と述べた。マスク氏が支援したPaxton陣営を指して"世の中の金をすべて集めてもテキサスの人々にはかなわないと証明した"と述べた。ダビデとゴリアテの聖書の物語に自らの戦いを重ね、"この勝利は、誰が耳を傾けてくれるのかと思ってきたすべてのテキサス州民のためのものだ"と述べ、"私は聞いている、私たちは聞いている。そして今夜、世界が聞いている"と続けた。1,7
州外からの応援を招かない戦略的判断により、ミシガン州(Michigan)などで集会を開いた元大統領バラク・オバマ(Barack Obama)氏はテキサス州では応援しなかった。2024年にトランプ氏を支持したポッドキャスターのジョー・ローガン(Joe Rogan)氏はTalarico氏を番組に招き、大統領選への出馬を促した。スティーブン・コルベア(Stephen Colbert)氏とジミー・キンメル(Jimmy Kimmel)氏からの招きは、めったに適用されない平等時間規則の下でホワイトハウス(White House)の反発を招き、テレビ出演は阻まれたが、数百万回の再生と資金集めにつながった。1
期日前投票のデータは多くの郡で記録的な投票率を示し、ヒスパニック系有権者の多さが目立ち、若者や2022年と2024年に投票しなかった人々が含まれ、2024年にテキサス州でトランプ氏を支持したラティーノ有権者の多くが民主党に戻った。夏の終わり以降の調査では、州人口の3分の1を占めるテキサス州のヒスパニック系有権者の過半数がトランプ氏を不支持で、民主党を大きく支持していた。有権者はガソリン価格を含む高い消費者物価に不満を抱き、トランプ氏の関税政策とイラン(Iran)戦争を主に非難している。選挙前にBBCに話したテキサス州のヒスパニック系住民の多くは、考えを変えた理由としてトランプ氏の移民取り締まりを挙げ、国境通過がトランプ氏の下で急減したにもかかわらず、市民が拘束され、非暴力の違反者が無差別に摘発される強硬措置を指摘した。1,7
ジョージ・ワシントン大学(George Washington University)の政治学教授Quardricos Driskell氏はBBCに、Paxton氏は"客観的に見てひどい候補"であり、民主党のGina Hinojosa氏が3期務めた共和党知事グレッグ・アボット(Greg Abbott)氏を破るとの予測を含むテキサス州の結果は"まさに歴史的"だと語った。同氏は"これは津波でも国民投票でもなく、壊滅的敗北だった"とし、"国が別の方向を求めていることの明確な表れだ"と述べた。CBS NewsもHinojosa氏がAbbott氏を破り、1990年代以来の民主党知事勝利になると予測した。4,7
Talarico氏の勝利は、前回接戦となった州全体の民主党の挑戦で、ベト・オルーク(Beto O'Rourke)氏が2018年に上院議員テッド・クルーズ(Ted Cruz)氏に僅差で敗れたケースとは異なる。Talarico氏は選挙戦終盤をマスク氏との対決として位置づけ、自身の個人的な上院議員を金で買おうとしていると非難し、一方でマスク氏はX上でTalarico氏への批判を強めた。1